竹炭粉

平成10年の頃、俄かに竹炭がブームになり私の住む大分県でも急拵えで炭窯が増え竹炭を焼き始めました。後に私にも竹炭雑貨の製造の依頼を受け県内の竹炭を焼いている人を訪問しましたが、そのほとんどが倉庫に保管された状態で思ったほど売れていませんでした。 そのほとんどを購入し製品に加工して販売しましたが、続けて竹炭を焼く人は少なく当時作られた炭窯のほとんどが無くなってしまいました。一時はドラッグストアーやホームセンター、雑貨店、道の駅などでも販売されていましたが、最近はほとんど見かけなくなってしまいました。それぞれが思い思いに竹炭を焼いていた為、品質もバラバラで中には大変品質の良い物も有りましたが粗悪な商品も多く見かけられました。品質の面では液の方は特に酷くタールが浮遊しているものやPHの薄いものがかなり出回っていました、液を作る人も、販売する店の人も、購入する人もあまり判っていなかったようです。当然の様にブームは去ってしまいました。 しかし、本来しっかりと焼かれた竹炭には優れたパワーがあり、一部の愛好者たちが竹炭のパワーを共有しています。弊社が取り扱う竹炭は大分県では1か所、あとは福岡県、熊本県で5か所で製造されているものです、炭材は孟宗竹で3年以上の物を使用しています。 竹炭と木炭の決定的な違いは木は成長するにつけ年輪を刻みますが竹は草類です節を付け短期間で成長します。内部構造は断面で見ると木炭は肉の中に点々と孔が開いているのに対し竹炭は蜂の巣状で断面のほとんどが孔の構造になっています。竹炭の脱臭、浄水効果は木炭の50倍と言われているのはその為です。竹炭は『日本昔ばなし』に出てきそうな炭窯で焼かれています。一時期ブームになって多くの人が炭窯を作って焼きましたがブームが去って今は極少数の人しか焼いていません。 それでも竹炭の優れた特性を知っている人は竹炭を愛用し続けていますが極少数になっています。竹炭と関り20年以上になりますが竹炭粉の在庫がかなりあります、そのうち相当量を格安な価格で販売したいと思っています、もちろん原価割れになりますので一定量の在庫に成り次第通常価格に戻します。